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健康都市・健康都市連合とは(健康都市連合WEBサイトの翻訳)
 
●概要

 健康都市連合は、都市の住民の健康を守り、強化することを目的とした国際的なネットワークである。連合は、ヘルシーシティーズと呼ばれるアプローチを通じて目的を達成しようとする都市とその他の機関から成る団体である。私たちは目的達成のために、国際的な協力が効果的な手段になると信じ、健康問題に取り組む人々との相互交流を推進していくこととする。
 

●健康都市
  ヘルシーシティアプローチは、社会的、経済的、身体的環境が都市に住む人の健康の鍵を握るというコンセプトに基づく。健康都市プログラムは都市化とともに生じる健康に関する問題の解決を目的とする。都市化は世界的規模で急速に進んでいるが、都市の健康問題は複雑になり、健康部門と従来までは健康とあまり関係のない部門間の協力が必要とされるようになった。

 都市化は住民のライフスタイルや生活環境を変化させた。この変化には、人口の増加、大気汚染、水質低下、住宅の密集、交通渋滞、廃棄物管理などが含まれる。社会的背景の中で、都市化は家族や労働環境にも変化をもたらした。こうした変化はワーキングマザーや深夜労働者の増加からうかがえる。さらに交通機能の発達により、人や物の移動とともに伝染病が媒介するようになった。

 様々な社会的環境的変化は都市の住民の健康に相互に絡み、影響を与えている。健康都市のイニシアティブのもと、WHOは健康の問題と健康の事業を公共政策のすべての側面に組み入れるよう、地方自治体に働きかけた。WHOは公衆衛生(パブリックヘルス)政策と、経済の促進、コミュニティの発展といった都市の政策を関連づけるよう協調する。これらの分野は、従来ならばパブリックヘルスとは関係がないと考えられていたので、ヘルシーシティアプローチは伝統的な健康アプローチとは対照的である。WHOはまた、企業やNGOなどの民間部門とも緊密に連携をとるよう、都市に働きかけた。

 WHOはヘルシーシティアプローチについて専門知識を持つが、実際に健康都市プランを作成し健康都市プログラムを実行するのは、都市である。都市は健康都市プログラムを進めるにあたって最適なプレーヤーであるとみなされる。なぜならこのプログラムは地域のコミュニティに関心を向けるべきものであり、地域住民や団体の参加がプログラムの成功のためには不可欠だからである。

【定義】
「健康都市とは、健康を支える物的および社会的環境を創り、向上させ、そこに住む人々が相互に支えあいながら生活する機能を最大限活かすことのできるように、地域の資源をつねに発達させる都市である。」(ハンコックとダールの定義)
 住民のために、よりよい健康と生活の質を促進する物的社会的環境を創り、保護していく義務をもつ都市ならば、誰でも健康都市取り組みのプロセスを開始することができる。
 健康都市プロジェクトの鍵となる特徴は、高い政治的責任、相互協力、コミュニティ参加、活動の統合、都市の健康プロフィールや地域でのアクションプランの展開、定期的な観察と評価、研究と分析、情報の共有、メディアとの連携、地域すべての団体との意見の統合、継続のための仕組み、地域の発展と人々の成長の関連付け、国内・国際的なネットワークづくりである。

 

●健康都市連合について
 健康都市連合は、西太平洋地域の健康都市の国際的な業績をもとに展開されるネットワークである。メンバーは、地方自治体、中央政府、NGO、民間組織、学術団体、国際機関から成る。私たちメンバーは、ヘルシーシティアプローチを支持する。

 連合のネットワークを通じて、メンバー間が協力しあうこと、またヘルシーシティアプローチを最大限有効に活用することが期待される。ある都市/個人における経験が他の都市や個人の助けとなる。メンバーがこれらの経験を積み重ねていけば、都市やまちの住人の健康を改善するための有効な手段となるだろう。つまり連合は、人々の相互交流、情報の交換、研究の展開、プログラムを構築する能力を促進する。

 健康都市プログラムを推進するなかで、私たちは連合のメンバーの範囲を超えて、ヘルシーシティアプローチについて広く公に認識してもらえるよう働きかける。健康都市プログラムの最大の目的は、健康に重点を置く持続可能な都市を 創ることである。

 私たちは国際的なネットワークを通じて、より健康な都市を創るプロセス、また他の人々と助け合っていくプロセスを喜ばしく思う。

【歴史】
 2003年10月17日、WHO西太平洋地域事務局の本部があるフィリピンのマニラ市で、設立式が行われた。西太平洋地域における健康都市プログラムに取り組む各都市、コーディネーター、NGO、学術団体 等が会議に参加した。
 
 2004年10月12日から14日、マレーシアのサラワク州クチン市において、健康都市連合設立総会が開催され、市長、知事、政府関係者、公衆衛生・都市計画の専門家、NGO団体、学術団体、国内外の組織の指導者等が設立を記念し集まった。
 
 2006年10月28日から30日、第2回総会・大会が、「グローバル化が進む世界における健康都市」というテーマのもとに、中国蘇州市で開催された。
 
 

健康都市連合日本支部事務局